女子短大生の昼食に関する意識と実態 : その2 自家製弁当について
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概要
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(1)弁当の持参状況は,「全く持って行かない」が45.0%と最も高く,「持っていく日が多い」は29.1%,「持って行かない日が多い」は25.9%であった。(2)持参する理由として多かったのは「弁当だとお金がかからない」で,持参しない理由は「作る時間が足りない」であった。(3)弁当を作る人は,母親が62.5%,自分が34.4%で,家族の弁当持参状況は,自分のみが33.0%,自分以外にもう一人が39.4%であった。(4)料理数は5品のものが最も多く平均4.1品であった。料理数1品の弁当はごはん料理であり,2品の弁当は主食に果物だけを添えたものが多かった。(5)主食の種類は白飯72.6%,おにぎり14.6%,ごはん料理8.3%,パン・麺類4.1%であった。主食が白飯の場合,ふりかけや梅干しなどを添えているものが28.0%あった。おにぎりに副食を用意したものは1/4にも満たなかった。(6)手作りの副食の調理法別割合は,焼く28.7%,生15.8%,煮る13.5%,揚げる11.5%などであり,焼く調理法は398個の弁当のうち60.1%に用いられていた。(7)獣鳥肉類では焼き肉・から揚げ・フライが多く,肉加工品では炒め物・素焼き・サラダが多かった。魚介類では焼き魚・フライが多く,卵類では卵焼きがほとんどであった。(8)緑黄色野菜類では煮物・お浸し・野菜炒めなど加熱料理が多く,その他の野菜類では煮物・生野菜・サラダが多く,比較的食品をそのまま利用したものが多かった。芋類ではじゃがいもの利用が多く,煮物・コロッケ・サラダに用いられていた。豆類は利用が少なかったが,大豆加工品の煮物や煮豆があった。海藻類はおにぎりに利用するほかは副材料として用いていた。(9)手作りの副食全体でみると,比較的動物性食品に偏っている弁当が42.1%,植物性食品に偏っているものが21.4%であった。(10)15類の食品類別使用率では穀類が98.2%で最も高く,油脂類・卵類・その他の野菜類はいずれも60%以上であった。使用率の低いのは乳類・豆類・砂糖類・海藻類・芋類であった。(11)食品数は1〜15で平均7.7±2.8であった。食品数の少ない弁当は穀類だけが100%で他の類は全て40%以下と低率であり,食品数が多い弁当では穀類・油脂類・その他の野菜類・卵類・緑黄色野菜類・獣鳥肉類・魚介類の使用率が60%を越えた。(12)6つの基礎食品の群別にみると,2群が不足している弁当が圧倒的に多く,次いで2群と3群が不足しているのが多かった。(13)調理済み食品を利用した弁当が35.7%あり,食品延べ数は181品であった。そのうちコロッケ・ミートボール・フライなどの揚げ物が73.4%を占めていた。(14)追加購入したものは飲み物が86.3%を占め,その他はデザート類,パン類であった。
- 東海学院大学・東海女子短期大学の論文
- 1996-03-31
著者
-
本間 恵美
東海女子短期大学食物栄養学科:東海女子短期大学専攻科福祉専攻
-
平光 美津子
東海学院大学
-
尾木 千恵美
東海学院大学
-
鷲見 孝子
東海学院大学短期大学部食物栄養学科
-
本間 恵美
東海女子短期大学
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