粉砕方法の異なる抹茶の物性と形状
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) 石臼抹茶,ボールミル抹茶,粗粉抹茶の中位径は,15〜20μm,最大径は50μm以上であり,微粉抹茶,ジェットミル抹茶の中位径は,5μm以下,最大径は10μm以下であった.(2) ジェットミル抹茶の円形度は,石臼抹茶,ボールミル抹茶と比較して高く,円形度の違いが伸展性試験や流動性に影響を及ぼしていると推測された.(3) 伸展性試験は,粒度の微細なジェットミル抹茶の伸展性が粗い粒度の粗粉抹茶と比較して2倍以上良かった.また,触感においては,伸展性試験の結果以上に,微細さや粗さを感じた.(4) ジェットミル抹茶の流動性は,流動開始振動加速度が一定しており,流動速度や流量も一定であった.これに対して,微粉抹茶は流動開始振動加速度が一定せず,流動速度や流量も一定でなかった.これは,円形度が高いことに起因すると考えられる.(5) 微粉抹茶の起泡性は,粗粉抹茶と比べて非常に優れていた.泡沫の起泡性向上や安定化には,粒子が微細であるとこが重要であることが分かった.
- 2010-07-15
著者
-
園田 純子
東筑紫短期大学
-
沢村 信一
(株)伊藤園品質管理部
-
池田 博子
西南女学院大学短期大学部
-
原口 康弘
(株)伊藤園
-
園田 純子
山口県立大学看護栄養学部栄養学科
-
池田 博子
西南女学院大学短期大学部生活創造学科
-
沢村 信一
(株)伊藤園
-
沢村 信一
株式会社伊藤園中央研究所
-
園田 純子
山口県立大学
関連論文
- 粉砕方法の異なる抹茶の物性と形状
- 粉砕方法および粒度の異なる抹茶の流動性
- ブクブクー茶の起泡性に及ぼす諸条件の影響
- 日本の食生活におけるヨモギの利用--九州を中心とした西日本地方におけるヨモギの利用状況
- 和漢薬からのA型ボツリヌス神経毒素中和物質の探索
- 紅茶由来ボツリヌス神経毒素中和物質の食品への応用
- 紅茶抽出液のボツリヌス毒素中和物質の単離精製
- 粉砕方法の異なる抹茶の物性と形状
- 乳清給与鶏卵の嗜好性
- 韓国・江原道東北部の東海沿岸地方の食べ物と食生活
- 食教育(食育)に関する意識と実態--栄養士および保育士を目指す学生について
- ヨモギの採取時期とヨモギ茶の成分・嗜好性
- 市販ヨモギ茶の嗜好性と浸出液残査(茶殻)の利用
- お節料理の変遷について : 江戸時代から現代まで
- 加工用微粉抹茶の製造と性質
- 粉砕方法の異なる抹茶の物性と形状
- 市販抹茶の価格と品質および起泡性との関係について
- 水の硬度が抹茶の起泡性に及ぼす影響
- 食卓の演出を取り入れた調理教育
- 抹茶の起泡性に及ぼす起泡速度と起泡時間の影響
- 抹茶の起泡性に及ぼす湯温の影響
- 食卓の演出を取り入れた調理教育 : VII. 私の考える調理学 : 未来の展望,提言を含む
- 煎茶の微生物環境3 : 火入れ工程での微生物動態
- 煎茶の微生物環境 2 : 荒茶微生物数の低減化
- 煎茶の微生物環境1
- 原料抹茶の保存条件が品質に与える影響
- 中世以前の抹茶の粒度と味
- 米の焙煎時間がブクブクー茶の起泡性に及ぼす影響--デンプン,タンパク,脂質を使ったモデル実験からの解析
- 米の焙煎時間がブクブクー茶の起泡性に及ぼす影響 : デンプン,タンパク,脂質を使ったモデル実験からの解析
- 粒度の異なる抹茶の起泡性と泡沫径
- 粒度の異なる抹茶の起泡性と泡沫径
- 大学における調理実習教育の現状と担当教員の把握する学生の実態
- 保存条件が抹茶の起泡性に及ぼす影響
- まっ茶の起泡性に関する研究(第3報) : 品質と起泡性について
- まっ茶の起泡性に関する研究(第2報) : 全窒素およびタンニン含量と市販価格との関係
- まっ茶の起泡性に関する研究(第1報) : 起泡条件の検討
- 市販紅茶のタンニンおよび窒素含量について
- 抹茶のたて方に関する実態調査 : 抹茶の起泡性に関する研究(第4報)
- 茶浸出液の性状に及ぼす浸出量の影響
- 水飴添加加熱糖液の性状
- 加熱時間が砂糖溶液の性状に及ぼす影響について
- 「リキュールボンボン作成時の条件が殻の硬さに及ぼす影響について」
- 加熱時間が酸添加糖液の性状に及ぼす影響について
- 火加減が砂糖溶液の性状に及ぼす影響
- 氷菓の細菌検査成績について
- 牛乳びんのポリエチレンフイルム内の細菌検査成績について
- 冷蔵庫内保存容器の衛生状態について(第2報) : 牛乳びんの細菌検査・夏の成績
- 冷蔵庫内保存容器の衛生状態について(第1報) : 牛乳びんの細菌検査成績
- 焼肉の保水性に関する調理科学的研究(第1報) : 焼時間と加熱温度について
- 保存条件が抹茶の起泡性に及ぼす影響
- 大学における調理実習教育の現状と担当教員の把握する学生の実態