高速原子間力顕微鏡を用いた受容体の一分子イメージング
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概要
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受容体の機能はリガンドが受容体に結合する事でおこる構造変化によって発揮される.例えば,イオンチャネル型受容体の場合はアゴニストが結合すると膜貫通ポアが開き,その中をイオンが通過する事で機能する.多くの場合は電気生理学的に,または指示薬などを用いる事でイオンチャネルの機能を評価するが,実際にその受容体がどのように構造変化して機能を発揮するかについては,溶液中で直接観察する事は困難であった.我々は,原子間力顕微鏡(atomic force microscopy: AFM)と呼ばれる新たな実験手法を用いる事で,水溶液中における一分子のP2X4受容体の表面構造および活性化に伴う構造変化のタイムラプス観察に成功した.また,P2X受容体に特徴的な現象として知られているポアダイレーションに相当する構造変化の観察にも成功した.
- 2009-08-01
著者
-
津田 誠
九州大学 大学院薬学研究院 薬効解析学分野
-
井上 和秀
九州大学 大学院 薬学研究院 医療薬科学専攻 薬理学分野
-
篠崎 陽一
NTT物性科学基礎研究所 機能物質科学研究部 分子生体機能研究グループ
-
住友 弘二
NTT物性科学基礎研究所 機能物質科学研究部 分子生体機能研究グループ
-
小泉 修一
山梨大学 大学院 医工学総合研究部 薬理学教室
-
鳥光 慶一
NTT物性科学基礎研究所 機能物質科学研究部 分子生体機能研究グループ
-
小泉 修一
山梨大学医学部薬理学
-
小泉 修一
山梨大学 医学部 薬理学教室
-
住友 弘二
Ntt物性科学基礎研究所
-
津田 誠
九州大学 大学院 薬学研究院 医療薬科学専攻 薬理学分野
-
鳥光 慶一
Ntt物性科学基礎研究所
-
篠崎 陽一
Ntt物性科学基礎研究所
-
篠崎 陽一
山梨大学医学部薬理学講座
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