養殖ブリ属(ブリ,カンパチおよびヒラマサ)血合筋の保存中における肉色変化の比較
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概要
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ブリ属 3 種の保存中における血合筋の肉色変化を比較検討した。各魚種を即殺後,23℃ と 4℃ で保存したところ,カンパチ,ヒラマサよりブリ血合筋の a*値は大きく減少し,肉眼的変化も早かった。各魚種の L*値と b*値には明瞭な変化の違いを認めなかった。ブリ血合筋ミオグロビンのメト化の進行と過酸化脂質の上昇は他 2 種より顕著であった。ブリのミオグロビン含量は他 2 種と比較して低く,ビタミン C は中位に,ビタミン E は少ない傾向にあった。ブリ血合筋の褐変進行が速いのは,ビタミン E 含量の多寡が影響する可能性が考えられた。
著者
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谷山 茂人
長崎大学大学院生産科学研究科
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新井 博文
長崎大学大学院生産科学研究科
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肖 寧
長崎大学大学院生産科学研究科
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村田 昌一
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
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村田 昌一
(独)水産総合研究センター 中央水産研究所
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橘 勝康
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
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梁 佳
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
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濱田 友貴
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
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吉田 朝美
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
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竹下 哲史
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
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谷 渉
長崎大学大学院生産科学研究科
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谷山 茂人
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
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