肝細胞障害におけるトリプトファン代謝について : 正常肝細胞におけるトリプタミン代謝経路およびセロトニン代謝経路
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概要
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肝障害時には血清トランスアミナーゼ活性の上昇に先がけて血中にインドール酢酸 (IAA) が増量する. このIAAが肝細胞由来のものであるか否かを検討するため, 分離肝細胞にトリプトファン(TRP) を負荷し, 肝細胞内および肝細胞培養上清中のTRP, トリプタミン (TRM) およびIAA量を経時的に測定した. その結果, TRPを負荷した肝細胞およびその培養上清中にはTRMおよびIAAが経時的に増加した. また, TRMからIAAを形成する反応を触媒する monoamine oxidase の阻害剤をTRPとともに分離肝細胞浮遊液に添加すると, 添加濃度に比例してTRMが増加し, 逆に, IAAが減少した. このことは肝細胞にTRPからTRMを経てIAAを形成する代謝経路が存在することを示唆した.
著者
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近藤 洋子
大阪市立大学医学部第一生化
-
阪上 吉秀
大阪市立大学医学部第3内科
-
堀坂 和敬
神戸女子薬科大学薬理学研究室
-
小林 絢三
大阪市立大学
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
-
森沢 成司
大阪市立大学医学部内科学
-
児玉 千枝
大阪市立大学医学部第3内科
-
杉本 由美
神戸女子薬科大学薬理学
-
酒井 万千代
大阪市立大学医学部第3内科
-
山田 潤
神戸女子薬科大学薬理学
-
近藤 洋子
大阪市立大学医学部第3内科
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