活性化マクロファージの肝細胞障害性および plasminogen activator 産生に対する肝疾患患者血清成分の影響
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概要
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健常ヒトおよび各種肝疾患患者の血清を Sephadex G-200カラムを用いるゲル濾過によつて分画し, 主として第1および第3分画について, 活性化マクロファージの肝細胞障害性と plasminogen activator 産生に対する影響を検討した. その結果, 慢性活動性肝炎患者の血清第3分画は活性化マクロファージによる肝細胞障害を増強させたが, 第1分画は健常ヒト血清同分画に比べて抑制を軽減した. また, 肝硬変患者の血清第1分画は plasminogen activator 産生を抑制し, 第3分画は健常ヒト血清同分画に比べ活性化マクロファージによる肝細胞障害を低下させ, plasminogen activator 産生を増強させた. 一方, 急性肝炎患者の血清分画は健常ヒト血清分画の影響とほぼ等しい態度を示した. これらの結果から, 活性化マクロファージの肝細胞障害と plasminogen activator 産生は血清因子によつて調節され, 肝疾患の病態によつて血清因子が変動する可能性があることが示唆された.
著者
-
門奈 丈之
大阪市立大学
-
阪上 吉秀
大阪市立大学医学部第3内科
-
筒井 ひろ子
大阪市立大学
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
-
沢井 寛子
大阪市立大学医学部第3内科
-
新井 孝之
大阪市立大学医学部第3内科
-
池本 吉博
大阪市立大学医学部第3内科
-
森沢 成司
大阪市立大学医学部内科学
-
東森 俊博
大阪市立大学医学部第3内科
-
山本 祐夫
大阪市立大学
-
宮島 慶治
大阪市立大学医学部公衆衛生
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