ラット肝における体質性ICG排泄異常症の血漿蛋白結合ICGの摂取について
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概要
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体質性ICG排泄異常症の4例を対象として,患者血漿蛋白結合ICGおよびBSPのラット肝における摂取率を検討した.摘出肝潅流では,家族集積例3例のICG摂取率は健康成人よりもやや高い値を示したが,散発例の1例のそれは明らかに低い値であつた.BSP摂取率についてもICGと同様の成績であつた.また,遊離肝細胞によるICG摂取率でも,散発例の1例のみが明らかな低値を示した.このように本症には2型の存在する可能性が示唆されたが,散発例での非リボ蛋白分画へのICG分布率は22%にすぎず,その異常のすべてを血清側の要因のみでは説明できなかつた.したがつて本症の病因の本態は肝臓側にあると考えられ,散発例では同時にアルプミンの機能異常を合併していると推定された.
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