リノール酸メチルヒドロペルオキシドの二次酸化生成物とアデニンの反応により生ずる蛍光物質の抗しゅよう活性及び変異原性試験
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概要
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鉄, アスコルビン酸存在下でリノール酸メチルヒドロペルオキシドとアデニンの反応により生ずる蛍光物質の抗しゅよう (腫瘍) 活性と変異原性を調べた。マウス白血病L1210細胞に対する増殖抑制効果は認められず, 一方, ある種の核酸塩基アナログやヌクレオシドアナログが変異原性を示すことがよく知られているが, 蛍光物質はAmes法において顕著な変異原性を示さなかった。従って, 過酸化脂質とDNAの最終反応生成物と考えられるこれらの蛍光物質は生体内に蓄積しても, 塩基アナログとして変異を引き起こす可能性はないと思われるが, 蛍光物質の生成過程で生ずる不安定なアルデヒドや, 活性酸素などのフリーラジカル類が, 過酸化脂質による変異原性やDNA損傷作用に直接関与することが考えられた。
- 社団法人 日本油化学会の論文
著者
-
藤本 健四郎
東北大農 応用生物化学
-
FRANKEL Edwin
Northern Regional Research Center, Agricultural Research Service, U.S. Department of Agriculture
-
長谷川 清
東北大学農学部
-
Frankel Edwin
Northern Regional Research Center Agricultural Research Service U.s. Department Of Agriculture
-
金田 尚志
郡山女子大
-
長谷川 清
東北大農
-
FRANKEL Edwin
米国農務省北部研
-
藤本 健四郎
東北大農
-
金田 尚志
郡山女子大家政
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