ヨウ素添加ヨウ化カリウム規定液による銀イオンの微量滴定
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概要
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ヨウ素デンプン反応がきわめて鋭敏な点およびその発色がヨウ素イオンの共存を必要とする事実を利用し,銀イオンの一微量滴定法を考案した.すなわち0.01<I>N</I>のヨウ化カリウム液中に少量のヨウ素を溶解せしめておき,デンプン液を加えた銀イオン検液を滴定すると当量点に達するまではヨウ素イオンがヨウ化銀として消尽され発色しないが,当量点をすぎてヨウ素イオンが過量となったとき鮮鋭な藍色を呈する.ヨウ化カリウム液への添加ヨウ素量は滴定値に若干の影響をあたえるが,実験によればヨウ化カリウムの1/10〜1/20量が適当である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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