ヨウ化銀粒および銀網を用いる有機ハロゲンの微量定量法 : 有機微量分析の研究(第30報)
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概要
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常用の燃焼法ハロゲン分析装置をそのまま利用し,燃焼管内に15~25メッシュのヨウ化銀粒の層をもうけ,その後部に銀網を置き両者を加熱炉で250℃に加熱する.試料中のハロゲンはヨウ化銀粒でヨウ素と置換されるから,この遊離ヨウ素を銀網で捕そくして,銀網の増量を測定することにより,正確にハロゲンの定量ができる.<BR>銀網はヨウ素吸収力がはなはだ強く,この温度で完全吸収が可能なばかりでなく,ヨウ化銀が融解して燃焼管内壁を汚損することがないので,銀網の重量はきわめて安定である.<BR>本法によれば塩素および臭素化合物の分析において,銀網の重量増加が直接ハロゲンを銀網に捕そくするStragand-Safford法の約4倍および2倍になることより,ひょう量誤差の分析結果におよぼす影響が小さくなり,精度よく分析ができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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