電位差滴定およびキレート滴定を用いる有機ハロゲンおよびイオウの同時定量法 : 有機微量分析の研究(第26報)
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概要
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常用の燃焼法ハロゲン分析装置をそのまま用い,吸収ロートの加熱炉を室温とした状態で,吸収ロート内にガラス小球をつめ,これを濃水酸化カリウム液で湿らせ燃焼ガスを吸収させる.こののち吸収ロート内を水で洗い出し,過酸化水素およびヒドラジンで処理し,0.002<I>N</I>硝酸銀で銀-銀アマルガムを電極として電位差滴定すると正確なハロゲンの定量ができる.さらに硫酸イオンを一定過量の塩化バリウムで沈殿させ,残ったバリウムイオンをフタレインコンプレクソンを指示薬として0.005<I>M</I> EDTAで逆滴定するとイオウの定量が可能である.分析所要時間は約1時間であるが,燃焼と滴定を並行すれば第2回目からは30分ごとに分析結果が得られる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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