溶媒抽出法を併用するイオン選択性電極によるカドミウムの定量
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概要
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イオン選択性電極を用い,カドミウム(II)の濃度を直接求める方法について検討した.カドミウム電極による測定値は,溶液のpHが3〜5であれば変動は小さいが,共存する陰イオンあるいは金属イオンの種類および量により大きく影響をうける.これらの影響の除去法として酢酸緩衝溶液中で測定する方法,ならびにジチゾン-クロロホルムによる溶媒抽出法を併用して妨害イオンからカドミウムを分離後測定する二つの方法について検討した.前者の方法では10<SUP>-2</SUP>〜10<SUP>-6</SUP><I>M</I>の濃度範囲において簡便で迅速に定量でき,後者によれば10<SUP>-5</SUP><I>M</I>濃度のカドミウムが,同濃度のコバルト(II),ニッケル(II),10倍濃度の亜鉛(II),鉄(III),100倍濃度の銅(II)共存下で定量でき,変動係数は3.1%であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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吉田 仁志
北海道大学理学部化学科
-
多賀 光彦
北海道大学理学部化学教室
-
蟇目 清一郎
北海道大学理学部化学教室
-
水口 正美
北海道大学理学部化学教室
-
多賀 光彦
北海道大学
-
吉田 仁志
北海道大学理学部
-
蟇目 清一郎
北海道大学一般教養部化学教室
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