カドミウム-o-フェナントロリン-ヨウ素三元錯体の生成反応を利用するカドミウムの電導度滴定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
カドミウムは,o-フェナントロリン(phen)の共存下でヨウ化物イオンと反応して選択的に難溶性三元錯体Cd(Phen)_2I_2を形成する.この三元錯体生成反応を利用したカドミウムの電導度滴定法について検討した.カドミウムを含む試料溶液のpHをクエン酸塩緩衝溶液を用いて6.5とし,必要量のphenを添加の後,ヨウ化カリウム標準溶液で滴定して電導度変化を記録する.22mgのカドミウムに対して2倍モル量の鉄(II),5倍モル量のアルミニウム(III),等モル量のコバルト(II),ニッケル(II)などは,カドミウムの定量を妨害しない.本法によるとき,(15〜26)mgのカドミウムを相対標準偏差0.09%以下で定量することが可能であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-07-05
著者
-
吉田 仁志
北海道大学理学部化学科
-
多賀 光彦
北海道大学理学部化学教室
-
林田 一良
北海道大学理学部化学教室
-
蟇目 清一郎
北海道大学理学部化学教室
-
林田 一良
北海道大学理学部化学科
-
吉田 仁志
北大 理
-
多賀 光彦
北海道大学
-
吉田 仁志
北海道大学理学部
-
蟇目 清一郎
北海道大学一般教養部化学教室
関連論文
- ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムを用いる重金属イオンの温度滴定
- 鉛の黒鉛炉原子吸光法におけるパラジウムの添加効果のX線光電子分光法による検討
- 黒鉛炉原子吸光法による銀と銅の同時定量
- 銀-1,10-フェナントロリン-過塩素酸三元錯体の生成反応を利用する過塩素酸イオンの電導度滴定
- 黒鉛炉原子吸光法によるスズの定量 : 塩化物の干渉の検討
- 黒鉛炉原子吸光法によるスズの定量 : マトリックス修飾剤の検討
- N-フェニルヒドラジンカルボチオアミド誘導体とテトラブチルアンモニウムイオンを用いる微量マンガンの溶媒抽出 : 原子吸光分析
- テルル(IV)-ハロゲン化物イオン-1, 10-フェナントロリン三元錯体の抽出挙動とテルル(IV)の原子吸光定量
- 銅(II)-1,10-フェナントロリン錯体とモリブドリン酸とのイオン対抽出を用いるリンの間接原子吸光定量
- 接触ポ-ラログラフ法を用いた高速液体クロマトグラフ法によるカテコ-ルアミン類の分析
- ジエチルジチオカルバミド酸キレ-ト抽出とクロロ錯体への配位子置換による重金属イオンの非水細管等速電気泳動 (最新の化学分離法) -- (電気泳動・選択性電極)
- 酸,塩基と緩衝溶液(入門講座)
- 1次標準試薬と指示薬(入門講座)
- バナジウム,チタンの原子吸光法における界面活性剤の増感効果
- 銅のアノーディック・ストリッピング・ボルタンメトリーにおけるチオ尿素の増感効果
- 銅の微分パルス・アノーディック・ストリッピング・ボルタンメトリーにおけるヨウ化物イオンの増感効果
- 三元錯体の生成反応を利用した電導度滴定法による水銀(II)-銀(I)-カドミウム(II)の同時定量
- ヨウ化物イオン共存下におけるアノーディック・ストリッピング・ボルタンメトリーによる銅の定量
- 細管式等速電気泳動法によるEDTA錯体の泳動挙動
- クロム(III)及び酒石酸イオン共存下のおける亜鉛(II)イオンのEDTAによる電導度滴定
- 水素化ホウ素ナトリウムを用いる鉛の還元気化原子吸光法におけるニクロム酸カリウム,過酸化水素,ペルオキソニ硫酸塩,又は過マンガン酸カリウムによる増感効果
- カドミウム-o-フェナントロリン-ヨウ素三元錯体の生成反応を利用するカドミウムの電導度滴定
- カドミウムイオン選択性電極を用いる亜鉛の電位差滴定
- 鉛の水素化物生成-原子吸光法の基礎的条件の検討及び岩石試料などへの応用
- ビス〔2-(5-クロロ-2-ピリジルアゾ)-5-ジエチルアミノフェノラト〕コバルト(III)とモリブドリン酸とのイオン対を用いるリンのメンブランフィルター-捕集濃縮-黒鉛炉原子吸光定量
- ビス[2-(5-クロロ-2-ピリジルアゾ)-5-ジエチルアミノフェノラト]コバルト(3)とモリブドリン酸とのイオン対を用いるリンのメンブランフィルタ-捕集濃縮-黒鉛炉原子吸光定量
- 酸性溶液中での銅-フミン酸錯体の安定性 (論文特集「地球環境および地域環境と化学」-その1-) -- (汚染機構の解明)
- 食品中微量重金属定量のためのキレート樹脂による分離濃縮
- 北海道大学教養部における化学実験
- カドミウム-o-フェナントロリン-ヨウ素錯体としてのカドミウムの重量分析
- 均一溶液からのリン酸マグネシウムアンモニウム沈殿に対するコバルトの共沈殿
- 6 沈殿分離 : 6・1沈殿による分離
- 8 熱分析
- 陽イオン交換樹脂によるルテニウムの分離
- 化学教育のあり方(3)(化学教育のあり方)
- 溶媒抽出法を併用するイオン選択性電極によるカドミウムの定量
- ウレアーゼによる尿素の加水分解を利用する均一溶液からのコバルト-8-ヒドロキシキナルデートの沈殿
- ウレアーゼによる尿素加水分解の均質沈殿法への利用
- 組成分析から状態分析へ(化学における発明発見 : その芽と発展)
- 北海道大学における一般化学教育について(大学における基礎および一般化学教育)
- やさしく興味ある化学を
- 北海道大学教養部における化学教育の現状と問題点
- 氷雪セミナーにこと寄せて
- 理事会だより
- 初心者によるピペットの取扱いについて
- 1無機定量分析
- 6・2均一沈殿法による分離
- 2 無機定量分析
- 1定性分析
- ビス(2-ヒドロキシエチル)ジチオカルバミン酸-水銀による微量シアンイオンの間接光度定量法
- ビス(2-ヒドロキシエチル)ジチオカルバミン酸銅による水銀の間接光度定量法
- アセトン-水単一相中でのジエチルジチオカルバミン酸錯塩を利用するテルルの迅速光度定量法
- TBP抽出法による鉄とテルルの分離
- 二連ビュレットを用いる混合成分の分別温度滴定
- 温度滴定
- 反応熱を利用する2成分の連続測定
- テトラエチルチウラムジスルフィドによる二,三の金属イオンの抽出
- く形波ポーラログラフによる連続測定
- ビスムチオールII による微量セレン(IV) の抽出吸光光度定量法
- 抽出法を利用したテトラエチルチウラムジスルフィドによるテルル(IV)の吸光光度定量法
- ビス(2-ヒドロキシエチル)ジチオカルバミン酸亜鉛によるビスマス,コバルト,銅,ニッケルおよびテルル(IV)の吸光光度定量
- アセトン-水単-相中でのジエチルジチオカルバミン酸錯塩を利用するビスマスの迅速光度定量法
- イオン交換樹脂によるテルルの分離
- 溶液噴霧法による簡易分光定量法
- 均一溶液からの沈殿法(PFHS法)による金属キレート化合物沈殿に関する最近の進歩
- TBPによる塩酸溶液からのFe(III),CoおよびNiの抽出
- 水酸化アルミニウムに対するマンガンの共沈澱について
- 亜鉛8-ヒドロキシキナルデート沈殿の電子顕微鏡による研究
- アルカリホスファターセによるp-ニトロフェニルリン酸の加水分解を利用した均一溶液からのコバルト共存下でのリン酸マグネシウムアンモニウムの沈殿生成
- ウレアーゼによる尿素の加水分解を利用する均一溶液からのマンガン(II)-オキシネートの沈殿