ビス(2-ヒドロキシエチル)ジチオカルバミン酸亜鉛によるビスマス,コバルト,銅,ニッケルおよびテルル(IV)の吸光光度定量
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概要
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ビスマス,コバルト,銅,ニッケルおよびテルル(IV)の光度定量試薬として,ビス(2-ヒドロキシエチル)ジチオカルバミン酸亜鉛(BHDTC-亜鉛)の有用性について検討した.上記各金属イオンはクエン酸の共存下でBHDTCと水に可溶な黄色錯体を生成する.テルル以外のこれら錯体の吸光度はpH5.5〜9.5でほとんど一定値を示し,放置時間による影響も小さい.また,これら錯体の吸光度と金属イオンとの関係はベールの法則にしたがう.それらの定量感度はBi:0.021γ/cm<SUP>2</SUP>(363mμ), Co:0.075γ/cm<SUP>2</SUP>(470mμ), Cu:0.004γ/cm<SUP>2</SUP>(432mμ), Ni:0.010γ/cm<SUP>2</SUP>(390mμ), Te(IV):0.04γ/cm<SUP>2</SUP>(420mμ)である.また,上記各金属錯体はリン酸トリブチル(TBP)にはほとんど完全に抽出される.その他の有機溶媒への抽出性についても検討した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
-
吉田 仁志
北海道大学理学部化学科
-
蟇目 清一郎
北海道大学理学部化学教室
-
吉田 仁志
北大 理
-
山本 雅弘
北海道大学理学部
-
吉田 仁志
北海道大学理学部
-
山本 雅弘
北海道大学理学部化学教室
-
蟇目 清一郎
北海道大学一般教養部化学教室
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