ヒドロキサムロ紙クロマトグラフ法によるウランの鉄,トリウムからの分離定量 : ヒドロキサムロ紙によるクロマトグラフ分析法(I)
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概要
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東洋ロ紙No.50を酸化,ヒドロキサム化したものは一種の有機試薬的な性質を示し,鉄(III),ウラン(VI)などと特有の呈色をなす. このロ紙を用いて,pH8.4の2.5%炭酸アンモニウム水溶液による3時間以内の展開で,1mg以下の鉄,250μg以下のトリウムから30〜150μgのウランを黄色帯として分離することができる.ウランは黄色帯から希塩酸で抽出し,ネオトロン吸光光度法により定量する.鉄,ウランなどは展開により,特有な着色吸収帯を生じ,吸収帯検出のための試薬噴霧,<I>R<SUB>f</SUB></I>の測定などを必要としない.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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