ジチオカルボキシアミノエチルカルバモイルセルロースによる銅(II)の捕集
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概要
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ジチオカルボキシアミノエチルカルバモイルセルロース(以下D-cellと略記)による銅(II)の捕集を試みた.D-cellはpH1.3〜5.9の範囲で1×10^<-5>M溶液から銅を完全に捕集し,その捕集性はカルボキシセルロースやアミノエチルカルバモイルセルロースに勝る.硝酸ナトリウム及び硝酸カルシウムの1M溶液からの捕集は完全であるが,1M塩化ナトリウム溶液からの完全捕集pH域は1.9以上になる.臭化ナトリウム及びヨウ化ナトリウム溶液はそれぞれ10^<-1>M及び10^<-2>Mの濃度であれば捕集を妨げない.シアン化カリウム溶液は10^<-3>Mの濃度でも捕集を抑止する.63.6μの銅を捕集したD-cellを10^<-1>Mシアン化カリウム溶液10mlと30分間かき混ぜると銅は溶出される.塩化物が存在しない場合マンガン(II),コバルト(II),ニッケル(II),亜鉛(II)が共存してもpH1.3〜4.0で銅を捕集すればこれら金属からの銅の分離が可能である.
- 1979-11-05
著者
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小辻 奎也
静岡大学理学部
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林 滋彦
福井大学教育学部
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宇佐美 絹代
福井大学教育学部化学教室
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平田 和伸
福井大学教育学部化学教室
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林 滋彦
福井大学教育学部化学教室
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小辻 奎也
福井医科大学化学教室
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