キサンテート化セファデックスの作製とその分析化学的応用
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概要
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セファデックスG-25からキサンテート基を持つと思われるイオン交換体"キサンテート化セファデックス(X-Sephadex)"を作製した.X-Sephadexは1×10^<-5>M溶液から水銀,銅,鉛,カドミウム,亜鉛,ニッケル及びコパルトをそれぞれ0.7〜10.6,2.1〜10.8,4.3〜6.4,4.5〜10.4,7.6〜10.6,9.9〜10.8及び10.2〜11.0のpH範囲で定量的に捕集する.銅はpH4.7〜5.2の硝酸ナトリウム,硝酸マグネシウム,硝酸カルシウム及び臭化ナトリウムの各1M溶液並びにヨウ化ナトリウムの0.1M溶液からほぼ完全に捕集され,塩化ナトリウムの1M溶液からの銅捕集最適pH域は2.6以上になる.EDTA,シアン化物などの錯化剤は銅の捕集を妨げる.以上からX-Sephadexは,既報のジチオカルバメート基を持つジチオカルボキシアミノエチルカルバモイルセルロース(以下D-cellと略記)によく似た性質を持つことが分かる.X-Sephadexを詰めたカラムに銅溶液を流下した後濃塩酸を加え,銅捕集のX-Sephadexを溶解して銅を回収することができ,溶離することなしに濃縮することができる.
- 1981-12-05
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