抽出浮選-吸光光度法による血清鉄の定量
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概要
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血清鉄定量のための前処理法として抽出浮選法について検討した.1.68μgまでの鉄(III)を,3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジン-鉄(11)キレートとした後,捕集剤にラウリル硫酸ナトリウムを添加して窒素気泡により浮選し,20mlの試料溶液(pH 2.9〜3.3)面に浮かべた1.1ml の4-メチルー2-ペソタノン-1,2-ジクロロエタン混合溶媒中に取り込ませる.浮選後取り出した有機相をlmlに希釈し,その吸光度を555nmで測定して精度よく鉄を定量することができた.血清に塩酸を加えて加熱後,トリクロロ酢酸で除タンパクした全上澄液に本法を適用し,(0.2〜0.5)mlの血清中の鉄を標準添加法及び検量線法により,血清とトリクロロ酢酸との混合割合変化の影響を受けることなく定量することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-03-05
著者
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