肝部分切除後ラットにおける<SUP>3</SUP>H<SUB>-</SUB>エンドトキシンの体内分布に関する検討
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概要
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約70%の肝部分切除後24時間を経た雌雄Wistar系ラットおよび肝部分切除を施行していない同系雌性健常ラットに,<SUP>3</SUP>Hをラベルしたエンドトキシンを微量静注し,その12時間後,24時間後に屠殺した.これら動物につき諸臓器を採取し,光顕autoradiographyを施行,観察すると共に,各臓器におけるエンドトキシンの分布の定量を行ない次の結果を得た.(1) 全ての群でエンドトキシンの取り込みは,主として肝のKupffer細胞にみられたほか,脾と肺に目立った.(2) 健常ラットに比して,肝へのエンドトキシンの集積総量は,肝部分切除群で有意に低下しており,脾,両肺へのエンドトキシンの集積総量は,肝部分切除群で有意に高値を示した.(3) 各臓器の単位重量当りにつき,肝へのエンドトキシンの集積量は,肝部分切除群で対照群に比し有意に低値を示し,脾,肺へのエンドトキシン集積量は,肝部分切除群で有意に高値を示した.
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