肝細胞癌患者におけるNatural Cell-Mediated Cytotoxicityの検討
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概要
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肝細胞癌患者の末梢血リンパ球(PBL)を用いて,recombinant interleukin 2 (rIL2)の添加培養後のnatural cell-mediated cytotoxicity (NCMC)について検討した.健常者PBLは,25units/ml以上のrIL2 (TGP3, Takeda)の添加72時間培養後,K562細胞に対して顕著なNCMC活性を示した.PBL中の粘着細胞を除去しても,rIL2添加培養後のNCMC活性はほとんど影響されなかった.rIL2により誘導されるNCMC活性は,肝細胞癌患者群では,健常者群での値よりも有意に低下していた.また,rIL2によって誘導されるNCMC活性は,直径5cm未満の小さい腫瘍を有する群においてすでに健常者群の値に比して有意に低く,直径5cm以上の腫瘍を有する患者では著しく低いNCMC活性を示した例が目立った.
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