肝内胆管系の異常を伴った急性肝内胆汁うっ滞症の1剖検例 : 病的肝内胆管の計測学的一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
薬剤性肝内胆汁うっ滞症において,時として肝内胆管系に異常所見を認めることがある.本剖検例は,薬剤によると思われる急性肝内胆汁うっ滞症であり,見掛け上,中型小葉間胆管とseptal bile ductの著明な減少が認められた.しかし,門脈域に存在するそれぞれの胆管とそれに伴走している肝動脈枝の外径比を計測した結果,これらの胆管は減少しておらず,肝内胆汁うっ滞症に続発したと思われる著明な狭小化が認められた.本例ではまた,小型小葉間胆管と細胆管の好酸性腫脹が認められ,肝小葉中間帯にはfeathery degenerationが多発していた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
中沼 安二
金沢大学第2病理
-
小林 健一
金沢大学第1内科
-
小森 吉晴
金沢大学第一外科
-
深谷 月泉
金沢大学第一外科
-
黒田 譲
金沢大学第1外科
-
深谷 月泉
金沢大学第1外科
-
太田 五六
金沢大学第2病理
-
中沼 安二
金澤大學病理學
-
小森 吉晴
金沢大学第1外科
関連論文
- 5.原発性胆汁性肝硬における肝移植適応症例の検討
- 生体部分肝移植を施行した劇症肝炎亜急性型の1例
- 0646 心臓自律神経機能の日内変動に及ぼす内視鏡的胸部交感神経遮断術の影響
- P093 大静脈形態の呼吸性変化に対する体位の影響 : 血管内超音波を用いた検討
- 0196 片側胸部交感神経焼灼による心拍数および心臓再分極過程に及ぼす影響
- 75) 心不全患者における心肺圧受容体反射機能と安静時交感神経活動の関係(日本循環器学会 第81回北陸地方会)
- Bacteroides感染により門脈閉塞をきたし,その後多彩な血行動態の変化が観察された1例
- 神経因性食欲不振症の経過中,著明な肝腫大を呈し,肝不全にて死亡したnonalcoholic steatohepatitisの1例
- 55) 心タンポナーデをきたしangiosarcomaの一例(日本循環器学会 第99回北陸地方会)
- 13.肺癌検診で発見された浸潤型胸腺腫の3切除例(第42回日本肺癌学会北陸支部会)