細小肝癌14例の細胞学的・構造学的変化およびHBs抗原の出現頻度―大型肝癌との比較―
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概要
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細小肝癌は膨脹性の発育を示し,組織学的には血洞の乏しい,もしくは狭い結合織性間質からなる柱状構造を示すものが多く,また大部分は高分化型肝細胞癌であった.大型肝癌では,血洞の開大した柱状構造を示すものがしばしばみられ,また低分化型肝細胞癌を示すものも多くみられた.しかし,細小肝癌と大型肝癌との組織学的差異は著しいものではなかった.細小肝癌の非癌部病変のほとんどは肝硬変であり,また非癌部でHBsAgは,細小肝癌の50%に,大型肝癌の36.4%に検出され,両者の間に有意の差はみられなかった.
著者
-
中沼 安二
金沢大学第2病理
-
渡辺 騏七郎
国立金沢病院研究検査科
-
松原 藤継
金沢大学中央検査部病理
-
松原 藤継
金沢大学中央検査部
-
渡辺 騏七郎
国立金沢病理
-
太田 五六
金沢大学第2病理
-
土井下 建治
福井県立病院病理
-
松原 藤継
金沢大学中検病理
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