山ノ内町におけるツキノワグマ人身事故の検証
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概要
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2011年は,長野県でツキノワグマが大量出没した2006年および2010年と異なり,目撃件数・人身事故件数・捕獲数は平常年並であった。しかし,山ノ内町では10月に1頭のオスのツキノワグマが4人に被害を与えるという人身事故が発生した。人身事故をきちんと検証することは,被害軽減,防止に向けて必要不可欠である。そこで,今回の人身事故について聞き取り・現場検証・加害個体の年齢や安定同位体比による食性などを調査した。その結果,当該個体は山の自然の中で生活していたが,高齢になって体が弱り,河川に沿って人里まで下りてきた可能性が考えられる。その際に,偶然に散歩中の人と出会ってしまったために人身事故に至り,それをきっかけにパニック状態になって住宅地に入り込み,さらに被害を拡大してしまったと推測される。
- 2012-03-00
著者
-
泉山 茂之
野生動物保護管理事務所
-
鈴木 彌生子
日本認証サービス株式会社
-
岸元 良輔
長野県環境保全研究所
-
林 秀剛
信州大学理学部
-
IZUMIYAMA Shigeyuki
Faculty of Agriculture, Shinshu University
-
KISHIMOTO Ryosuke
Nagano Environmental Conservation Research Institute
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