東京大学演習林生態水文学研究所・北海道演習林・秩父演習林における年平均気温の長期データの推定
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概要
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東京大学大学院農学生命科学附属演習林の生態水文学研究所白坂, 北海道演習林山部, 秩父演習林栃本では, 過去, 様々な方法・観測機器で気温のデータが取得されてきた。本報告では, 各地点の気温の長期データを作成することを目的として, 過去の観測方法や観測場所の変更等を考慮して, 既公表の気温データを補正した。補正された年平均気温の長期変動のパターンは, 各地点での気温の公表値が示すパターンとは異なっていた。また, 補正された気温の長期変動のパターンは, 3地点とも, 都市化による昇温の影響を除外した日本全体の気温変動のパターンと同様の傾向を示すことが示唆された。過去使用した観測機器間の器差補正をして, より正確な気温の長期データを作成することは今後の課題となった。Long-term air temperature data have been collected at Shirasaka at the Ecohydrology Research Institute, Yamabe in the University of Tokyo Hokkaido Forest and Tochimoto in the University of Tokyo Chichibu Forest. During the long-term monitoring, various instruments and measurement protocols have been used at each site. To produce long-term data sets of annual mean air temperature for the three sites, we corrected the raw data by considering the changes in both measurement protocols and the measurement points within a site. Long-term fluctuations of the corrected annual mean air temperature for the three sites differed from those of previously published air temperature data. The produced data sets suggested that the long-term fluctuations in air temperature at the three sites were, in general, similar to the regional-scale air temperature fluctuations in Japan, from which temperature rise due to urbanization was excluded. Correcting the processed data considering performance differences between the instruments used would produce more accurate data sets of air temperature at the three sites.
- 2013-02-25
著者
-
尾張 敏章
東京大学大学院農学生命科学研究科附属北海道演習林
-
尾張 敏章
北海道大学大学院農学研究科
-
五十嵐 勇治
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林秩父演習林
-
Owari Toshiaki
Hokkaido Forest Graduate School Of Agricultural And Life Sciences The University Of Tokyo
-
尾張 敏章
Hokkaido Forest Graduate School Of Agricultural And Life Sciences The University Of Tokyo
-
OWARI TOSHIAKI
University Forest in Hokkaido, The University of Tokyo
-
大川 あゆ子
東京大学北海道演習林
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