森林施業における乗用モノレールの導入効果 : 労働負担の軽減効果

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概要

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乗用モノレール利用による労働負担の軽減効果を明らかにするために北海道大学和歌山地方演習林において通勤歩行との比較実験を行った。呼吸・循環機能の生理的負担の分析結果から, モノレール利用時のRMRが2以下の軽作業であるのに対して, 登り歩行が4〜6の中〜重作業にあたり, 下り歩行が2〜5の軽〜中作業であった。主観的作業強度の分析結果からモノレール利用が「非常に楽である」となり, 下り歩行が「楽である」から「ややきつい」, 登り歩行が「ややきつい」から「きつい」に評価された。大腿部の筋運動の分析結果から登り・下りいずれの歩行も負荷による筋負担が明らかになり, 特に下り歩行における大腿四頭筋の筋負担が顕著であった。以上のことから, モノレールを導入することによって, 作業者の作業強度と下肢筋肉の疲労が大幅に軽減されることが明らかとなり, 林業労働者の作業現場までの通勤条件の改善というモノレールの導入目的は十分に果たされていると評価された。
1996-08-16

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