横積み式小形運材車の事故分析と障害物乗り越え能力

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概要

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最近, 横積み式小形運材車を操作中の事故が数多く報告されている。そこで, その危険な状態を明らかにするために, 事故事例分析, 事故およびヒヤリ・ハットのアンケート調査, 現場調査, シミュレーション計算, そして走行実験を行った。その結果, 積荷運転は最も危険な作業要素の一つであるとみなされ, 事故の主な理由は積荷運転時の非常に悪い運転視界と走行安定性の悪さにあることが明らかになった。横積み式小形運材車は, 両輪による障害物乗り越え能力が低く, むしろ片輪による方が少しばかり良い能力を有しているが, どちらの場合も車体の大きな動きを伴い, しかもその動きは予測できない。そのときは, 車体のコントロールが難しくなり, 非常に危険となる。また, 横積み式小形運材車は積荷の位置と路面勾配によって, 障害物を乗り越える能力が大きく変わる。
日本森林学会の論文
1992-01-01

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