キノアの食品特性について(その1) --キノアと他の穀類との食品成分の比較
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概要
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[Synopsis] The food-components in whole and dehulled quinoa seeds were analyzed and compared with rice. wheat. barley and amaranth. The lipid, dietary fiber and ash contents of quinoa were more abundant than those of rice, wheat and barley. Mineral anaysis showed that quinoa seeds were rich in K, Ca, Mg, Cu and Fe. The quinoa seed (milled) was similar in the component content to amaranth seed (milled). Examination of anti nutrient indicated very little trypsin inhibitor activity. [要約] キノアの食品成分を測定した結果、各栄養成分を豊富にバランスよく含んでいた。特に脂質、食物繊維、各種ミネラルの含量が他の穀類に比べて多く、また、反栄養素の1つであるトリプシンインヒビター活性も食用種子としては極めて低い値を示した。これらのデータより優れた食用素材であると考えられる。欧米ではすでにキノアの種々の加工食品が市販されており、アメリカ航空宇宙局(NASA)でも高い価値を受けていると言われている。これらの点においてキノアを新しい食品素材として評価するために、その栄養成分、食品機能などについてさらに詳細な検討が必要である。
- 近畿大学農学総合研究所の論文
- 1999-03-00
著者
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