第2章 必修教科等の研究 8 技術・家庭科 技術リテラシーの獲得を目指した技術教育カリキュラムの開発V : 技術史の視点から技術と社会を見つめる学習題材の開発と実践
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概要
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本研究は,現代社会で生活する全ての人が身につけるべき技術リテラシーを義務教育段階の全ての生徒に獲得させることを目指し,指導すべき内容を中心に組み立てた”Knowledge Oriented Curriculum”の開発と実践と通して,新しい技術教育カリキュラムを確立することを目的としている。この目的の達成のため,2006 年度は,特にエネルギーと環境の問題を正しくとらえさせるための単元の開発を重点的に行った。この年からエネルギー環境教育指定校となったことを契機とし,理科とのティームティーチングによる科学技術教育に取り組んだ。2007 年度はさらに,素材と環境の問題を正しくとらえさせるための単元開発を中心にカリキュラムの開発に取り組んだ。2008 年度は,新しい学習指導要領の中で強調されている「技術を正しく評価する能力」の育成のための単元を開発し実践した。2009 年度は技術分野全体を視野に置いた学習を構築するため,「技術史」に着目して題材開発を行った。本論ではこれらの実践事例を中心に,カリキュラム開発の概要について報告する。
- 2010-05-20
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