第1章総論 : 研究の経緯・研究主題・研究に関わる資料文部科学省研究開発学校指定（一年次）教科等ならびに総合的な学習の時間における言語活用能力の向上を図るための，教科横断型「情報の時間」開設を核とした教育課程の開発

概要

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平成20年3月に告示された新学習指導要領は，重要事項の第一として生徒の言語活動の充実を求めている。各学校の教育課程編成では，基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ，これらを活用して，課題を解決するために必要な思考力，判断力，表現力その他の能力をはぐくむことが求めてられている。本校では，学校教育目標「郷土を愛し世界へはばたく心豊かな生徒の育成」を具現化するため，教科等や総合的な学習の研究を一層進めていたが，思考力，判断力，表現力その他の能力をはぐくむには，“情報を理解し，吟味する”ことについての学習が必要であるという結論に達し，生徒の言語活動を，情報活用能力と結びつけて研究することにした。その背景には，本校が27年間にわたって積み上げてきた総合学習「BIWAKO TIME」を教科等とつなぐうえで，必然的に情報リテラシーの育成が必要になってきた経緯がある。本年度より，文部科学省の研究開発学校指定をうけ，「情報の時間」解説を核とした教育課程の開発に取り組んだ。昨年度まで３年間にわたり研究を進めてきた総合的な学習の時間における「情報科」の開設を核とした研究を押し進め，生徒の言語活用能力の向上をはかり，各教科などの学習を充実させるための「学びのエンジン」をつくるための研究を進めてきた。本論では「情報の時間」創設にいたる経緯とともに，「情報の時間」を核とした教育課程編成における基本的な方針について述べる。
2011-06-20

著者

河野卓也
滋賀県栗東中学校

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