教員と子どものデジタルリテラシーに関する実態調査
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概要
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生活環境・メディア環境が変化し,子どもたちのリテラシーが変わってきていると言われてきている.学校で身につけるリテラシーと,学校外で子どもたちがメディアなどの影響から用いているリテラシーが複雑に絡み合い,学校のリテラシー教育へその影響が現れてきている.このような中で,教師は,子どもたちが学校外で身につけているリテラシーにも目を向け,学校で求められるリテラシーの習得との関わりを考え,内容と方法の検討をしていくことが求められてきている.そこで本研究では,中学生の実態調査を通じて,上記のように言われている内容を事例の中で確かめると共に,及び教員養成の学生と現職教員が,そのような子どものリテラシー状況を把握できる経験を有しているかどうかに関わって,質問紙による実態調査を行った.結果として,子どもの中で学校外でのメディア利用(携帯電話など)は確かに進んできている(SNSの利用など)こと,ネットコミュニケーションに関わっての工夫の自覚はなされつつあるが,それに関わって学ぶことに関してはあまり希望していない現状があること,などがわかった.また教員養成の学生と現職教員両者に共通している点は,子どもの変化しつつあるリテラシー把握の重要性,それへの対応の必要性については一致した考えの傾向を示していたが,実際の利用経験や態度は異なることが明らかになった.
- 2010-03-31
著者
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