ふれあい動物園における大型動物の行動
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概要
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千葉市動物公園子ども動物園のふれあい施設において,ヤギとヒツジの行動を観察した。両種の単独行動における行動内容は類似しており,時間の 6割は採食や移動など動きを伴う行動に費やされた。ヤギは放飼場全体に広がっていたのに対し,ヒツジはヤギよりも劣位であり,あまり動き回らずに特定の場所にかたまる傾向があった。ヤギは入場者に対して友好的で,入場者数が増えると友好的行動の頻度も増えた。他方,ヤギの他個体に対する敵対的行動の頻度は入場者数と関連していなかった。気温はヤギのすべての社会行動に影響する大きな要因であり,行動頻度は高温時に低下した。ヤギは他個体に対して激しい攻撃的行動を示したが,入場者に危害を及ぼすような行動はまったく見られなかった。ヒツジの動きが少ないことは幼児が触りやすいという利点にもなることから,異なる動物種を混合飼育することは,展示上の長短所を補完できる点で有効といえる。全国のふれあい施設における大型動物としてはヤギ,ヒツジ,ウマが多く飼育されていたので,この3種を用いることの長短所を論じた。
- 2013-12-16
著者
-
安藤 元一
東京農業大学農学部バイオセラピー学科
-
小川 博
東京農業大学農学部バイオセラピー学科
-
安藤 元一
九州大学農学部
-
安藤 元一
東京農業大学
-
小川 博
東京農業大学農学部
-
川嶋 舟
東京農業大学農学部
-
安藤 元一
九州大学農学部動物学教室
-
千田 絵里子
東京農業大学農学部バイオセラピー学科
-
根岸 奈央
株式会社バンテック
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