東日本大震災におけるコンパニオンホースの被災状況と対応について
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概要
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平成23(2011)年3月に発生した東日本大震災は,東北地方太平洋岸に大きな被害をもたらした。被災地の一つである福島県浜通り地方は,国指定重要無形文化財にも指定されている相馬野馬追が行われることから,多くの馬が個別に飼養されている地域でもあった。これらの馬は相馬野馬追に騎馬武者として参加するためだけに飼養されており,コンパニオンホースと呼ぶことのできる位置づけに飼養されている。この地域は,東日本大震災における津波被害を受けただけでなく,東京電力福島第一原子力発電所事故の影響も受け,事故直後から避難指示が出されその後警戒区域に指定された場所も含まれ,この地域で被災した馬に対する保護支援には様々な障害があった。震災から1年が経過し,この間に行われた支援および聞き取り調査の結果をまとめ,被災直後の馬の様子や被災後の馬の動向について明らかにすることができた。また,通常時において,馬名,所有者名,飼養場所等の情報を一元化しておくことが,緊急時におけるコンパニオンホースとして飼養される馬の保護および支援活動を行う際には有効であると考えられる。
- 2013-06-14
著者
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