ホロホロチョウ雄とニワトリ雌の異種間雑種における血漿テストステロン濃度の日内変動
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概要
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異種間雑種(ホロホロチョウ雄×ニワトリ雌)および親種(ニワトリ,ホロホロチョウ)を14L : 10Dの照明条件で飼育し,血漿テストステロン濃度の日内変動を明らかにしようとした。採血は,4・8・12・16・20・24時に連続して行い,血漿テストステロン濃度の測定にはエンザイムイムノアッセイ法を用いた。その結果,雑種,親種(ニワトリ,ホロホロチョウ)の血漿テストステロン濃度の日内変動には有意な差が認められなかった(p>0.05)。一方で,雑種の血漿テストステロン濃度(最低値:4.75±0.37 pg/ml,最高値:6.14±0.61 pg/ml)は,全ての採血時間において親種であるニワトリ(最低値:2.76±0.76 ng/ml,最高値:4.72±0.29 ng/ml)やホロホロチョウ(最低値 : 1.25±0.60 ng/ml,最高値:2.71±1.01 ng/ml)に比べ著しく低い値(p<0.05)を示した。なお,親種(ニワトリ,ホロホロチョウ)間では,テストステロン濃度に有意な差は認められなかった(p>0.05)。
- 2012-09-21
著者
-
安藤 元一
東京農業大学農学部バイオセラピー学科
-
小川 博
東京農業大学農学部バイオセラピー学科
-
安藤 元一
九州大学農学部
-
安藤 元一
東京農業大学農学部野生動物学研究室
-
安藤 元一
束京農業大学農学部畜産学科
-
安藤 元一
東京農業大学
-
小川 博
東京農業大学農学部
-
佐々木 剛
東京農業大学農学部バイオセラピー学科
-
福永 一朗
東京農業大学農学研究科畜産学専攻
-
安藤 元一
九州大学農学部動物学教室
-
福永 一朗
東京農業大学大学院農学研究科畜産学専攻
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