ムササビPetaurista leucogenysの音声コミュニケーション
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概要
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樹上性リス科動物の中で他に例をみないほど大きな音声を発するムササビPetaurista leucogenysの発声と行動の関連をみるため,関東西部および九州における24カ所の社寺林,広葉樹林,スギ植林地および村落内の林において発声頻度を記録した。社寺林では声によって半径50mの範囲内に平均2個体,最高3.5個体が同時に確認されたが,広葉樹林やスギ植林地では0.1個体にすぎなかった。本種の鳴き声は写声語による表現では5タイプに分けられたが,東京都御岳山において採録された音声をソナグラム解析したところ,その一つである「グルル」声はさらに5サブタイプに細分された。しかし各タイプの意味合いは不明であった。本種は自らの位置を知らせるための「グルル」声や「ジジジ」声を移動の前後に高い場所で頻繁に発し,鳴き交わすのが特徴であることから,本種における声の主要な機能は繁殖や警戒のためでなく,縄張り行動に関するものと思われる。こうした特徴は夜間の滑空生活という生活様式から進化したと思われる。
- 東京農業大学の論文
- 2008-09-16
著者
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安藤 元一
東京農業大学農学部バイオセラピー学科
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安藤 元一
東農大 農
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安藤 元一
東京農業大学農学部野生動物学研究室
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安藤 元一
東京農大農
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安藤 元一
束京農業大学農学部畜産学科
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安藤 元一
東京農業大学
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倉持 有希
環境省やんばる自然保護官事務所
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