患者のQOLの立場からみた無症候性未破裂脳動脈瘤の外科的治療(<特集>脳動脈瘤に対する新たな考え方)
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概要
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無症候性未破裂脳動脈瘤の治療目的は,破裂予防に加え,破裂に対する不安を除き生活の質(quality of life: QOL)を改善することにある.脳動脈瘤を有する患者のQOLをSF-36を用いて測定し,外科的治療の妥当性について考察した.根治術前から術後3年目までの前向き調査の結果,術前の低いQOLが3年目に国民の標準に復することを示した.また脳ドック受診者を対象とした調査の結果,動脈瘤の存在を知った患者で日常生活機能におけるQOLが低下することを実証した.高齢者では根治術前後のQOLの変化が少なく,手術適応にはQOLを重視せずともよいかもしれない.QOLの立場からみて未破裂脳動脈瘤の外科的治療は妥当性がある.昨今の低侵襲な治療法におけるQOLの検討も望まれる.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2012-04-20
著者
-
倉津 純一
熊本大学大学院 脳神経外科
-
山城 重雄
熊本労災病院脳神経外科
-
吉田 顯正
熊本労災病院脳神経外科
-
倉津 純一
熊本大学医学部脳神経外科
-
倉津 純一
熊本大学 医学部 脳神経外科
-
西 徹
熊本大学脳神経外科
-
西 徹
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
-
西 徹
熊本大学医学部脳神経外科
-
倉津 純一
熊本大学医学部 脳神経外科
-
西 徹
熊本大学 泌尿器科
-
藤岡 正導
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
-
倉津 純一
熊本大学大学院医学薬学研究部脳神経外科
-
等 泰之
熊本労災病院 脳神経外科
-
等 泰之
熊本労災病院脳神経外科
-
藤岡 正導
済生会みすみ病院脳神経外科
-
倉津 純一
熊本大学大学院生命科学研究部脳神経外科分野
-
倉津 純一
熊本大学大学院 医学薬学研究部 先端生命医療科学部門 脳・神経科学講座 脳神経外科学分野
-
山城 重雄
熊本労災病院 脳神経外科
-
吉田 顯正
熊本労災病院 脳神経外科
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