内頸動脈背側(前壁)から発生する破裂blister-like aneurysm : 診断,治療のピットフォールと対策
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概要
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The ruptured blister-like aneurysm originating from the anterior wall of the internal carotid artery (BLA) was known to have several pitfalls in diagnosis and treatment. Because of their unusual size and shape, BLAs are apt to be overlooked in the initial conventional examination. Furthermore, BLAs with fragile walls can rupture easily during microsurgery and cause postoperative fatal rebleeding more frequently than other aneurysms. We retrospectively reviewed 8 patients with BLA seen at our institution during the past 8 years to discuss couterplans for pitfalls in diagnosis and treatment. Seven of 8 patients were women between the age of 28 and 62 years (mean 48.6 years). BLAs were localized in the right side in 6 patients. In 4 patients, multiple angiographies were required to confirm the diagnosis because of lack of awareness of these lesions. We believe the key point to avoid misdiagnosis is to focus on the anterior wall of the internal carotid artery using several 3-dimensional images such as 3D-CTA. We treated all the BLAs with the so-called clipping on wrapping method (CWM). All patients except the first 1, who died of postoperative rebleeding due to incomplete obliteration of the neck, achieved favorable clinical outcomes. We describe the detailed procedure of CWM, which we modified to prevent poor clinical outcomes.
- 日本脳卒中の外科学会の論文
- 2008-01-31
著者
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藤岡 正導
済生会熊本病院 脳卒中センター
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西 徹
熊本大学脳神経外科
-
西 徹
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
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古賀 一成
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
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後藤 智明
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
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濱田 一也
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
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築城 裕正
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
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加治 正知
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
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鷲見 賢司
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
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西 徹
熊本大学医学部脳神経外科
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後藤 智明
済生会熊本病院カンマナイフセンター
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西 徹
熊本大学 泌尿器科
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藤岡 正導
済生会熊本病院脳卒中センター脳神経外科
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