キササゲの生薬学的研究(1) : 果実の生長とイリドイド配糖体含量
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概要
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キササゲCatalpa ovata G. DONは中国原産で,日本に渡来し広く栽培されている植物で,その果実はわが国の民間薬起原の利尿性生薬として用いられ,日本薬局方にも第五改正以来収載されている.キササゲの利尿作用についてはカリウム塩等無機塩の効果と考えられていたが,萩庭,原田により,それらの含有量からは利尿作用を説明するのは十分でないと報告されている.鈴木はキササゲエキスおよび単離成分について詳しくその利尿作用を比較検討し,catalposide, catalpolのイリドイド配糖体成分に著明な利尿効果があることを明らかにした.生薬キササゲの品質評価にあたって,これらイリドイド配糖体の含有量が重要な要素と考えられる.市場に流通する「キササゲ」および日本薬局方の基原植物としてあげられたキササゲC. ovataのほか,同様の成分を含み日本で広く栽培されているアメリカキササゲC. bignonioides WALT.,ハナキササゲC. speclosa WARDERも含めてこれらのイリドイド配糖体の測定を行い,果実の生長と含有量の消長,採集時期,調製等,生産と品質にかかわる検討を行った
- 1992-03-20
著者
-
川村 智子
名城大学薬学部
-
奥田 和代
名城大学薬学部
-
久田 陽一
名城大学薬学部
-
野呂 征男
名城大学薬学部
-
田中 俊弘
岐阜薬科大学
-
樋口 剛央
松浦薬業株式会社
-
樋口 剛央
名城大学薬学部
-
川村 智子
名城大薬
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