イチゴ葉の抗酸化作用及び抗アレルギー作用

概要

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近年,食生活の向上とともに生活習慣病が急増し,世界の糖尿病患者は2003年で約1億8900万人といわれ,我が国でも厚生労働省の調査で「糖尿病が強く疑われる人」は成人男女で740万人といわれている,日本は野菜や魚を中心とした理想的な食生活を基本とした民族であるが,近年,過剰なカロリー摂取,運動不足,ストレス社会が複雑に絡み合い,糖尿病が急増している.この疾患は自覚症状がほとんどなく,放置すると動脈硬化,網膜症,腎臓機能の低下,壊疽,神経障害などの合併症を招くことが多い.このような要因による糖尿病は一般に2型(成人型)糖尿病といわれ,肥満のヒトにその確率が高いといわれている.しかし,現在では"かくれ肥満"という名が浸透しているように,内臓に脂肪がつき,外見だけでは判断できないタイプも急増しており,深刻な問題となっている.そこで本報では,生活習慣病のひとつである糖尿病に有効といわれている代表的な天然物資源を素材とする機能性食品を選択し,それらの血糖降下作用をα-グルコシダーゼの酵素阻害試験および脂肪動員試験を用いて,それらの効果を比較検討した.
2007-02-20