東北地域北部における連続不耕起栽培が飼料用トウモロコシの収量に与える影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
飼料用トウモロコシの不耕起栽培時の収量性を耕起栽培時の収量性と5年間比較した。播種後の出芽率は不耕起栽培でも概ね良好であったが,耕起栽培と比べるとやや低くなる傾向がみられた。生育中の土壌水分は不耕起栽培の方が有意に高く,初期生育時の草丈も不耕起栽培の方が高くなった。収穫時のトウモロコシの飼料成分は各成分とも不耕起栽培と耕起栽培と同等であったが,連続栽培5年目には不耕起栽培時の粗蛋白質含量が耕起栽培よりも少なくなった。収穫後採取した土壌の成分は交換性カルシウム含量,マグネシウム含量で不耕起栽培の方が低くなる傾向を示した。トウモロコシの収量は5年間の連続栽培を行っても耕起栽培と同等であった。以上のことにより,トウモロコシの不耕起栽培は北東北で普及が可能であると考えられた。
- 2011-07-15
著者
-
魚住 順
東北農業研究センター
-
魚住 順
東北農研
-
魚住 順
農研機構東北農研
-
川畑 茂樹
岩手県農業研究センター畜産研究所
-
雑賀 優
岩手大学大学院連合農学研究科
-
魚住 順
農業技術研究機構 東北農研セ
-
雑賀 優
岩手大学農学部農学生命課程
-
川畑 茂樹
岩手県農業研究セ
-
川畑 茂樹
岩手県農業研究センター
-
平久保 友美
岩手大学大学院連合農学研究科
-
佐野 宏明
岩手大学大学院連合農学研究科
-
平久保 友美
岩手大学大学院連合農学研究科:岩手県農業研究センター
関連論文
- 盛岡市中心部において春から初夏にかけて開花するイネ科植物の花粉生産量
- 異なる2種の作付け体系跡地に造成されたPanicum maximum草地の乾物生産性及び飼料価値
- 盛岡市における23年間のスギ・ヒノキ花粉飛散状況について
- 盛岡市中心部におけるイネ科植物の花粉生産量と空中飛散花粉の関係
- 堆肥化過程を異にする家畜排せつ物堆肥の飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)に対する窒素肥料効果の差異
- 細断型ロールベーラを使用した飼料用トウモロコシの省力的収穫調製技術
- ブラジルサバンナにおける低湿地の草地化に関する現地実証試験
- 秋耕による飼料用トウモロコシ畑におけるヒルガオ(Calystegia japonica Choisy)の制御
- 秋耕がヒルガオ根茎の形態に及ぼす影響
- 42 秋耕がヒルガオ根茎の形態に及ぼす影響(1-(2)生理、生態、形態)(1. 雑草)
- 「畜草1号」添加と貯蔵温度の差異が各種飼料イネサイレージ発酵品質の改善効果に及ぼす影響
- 新たに日本に非意図的導入されたイチビの形態特性と生育特性における種内変異(雑草学会英文誌"Weed Biology and Management"第3巻1号掲載論文摘要)
- 食品副産物を用いた肉牛肥育生産のライフサイクルアセスメント
- 飼料用トウモロコシ栽培へのリビングマルチ導入による雑草の抑制と窒素肥沃度の向上
- 18-1 リビングマルチがトウモロコシ初期生育時のリン酸含有率と菌根形成に及ぼす影響(18.草地土壌肥よく度,日本土壌肥料学会 2005年度大会講演要旨集)
- 細断型ロールベーラによって調製された飼料イネサイレージの発酵品質
- 精米機を用いたイネサイレージ籾の強度の比較
- シロクローバによるリビングマルチがトウモロコシのリン酸含有率に及ぼす影響(18. 草地土壌肥よく度, 2004年度大会講演要旨集)
- 精米機を用いた飼料イネ籾の物理的強度の比較
- 堆肥施用に伴う地温上昇と土壌水分の関係
- 7-3 堆肥施用に伴う地温の上昇について
- 44 ヒルガオの栄養繁殖特性 : (9)秋耕による根茎の制御
- マメ科被覆植物の草種と播種時期が飼料用トウモロコシの収量および雑草抑制効果に及ぼす影響
- 簡易追播機「グランドホッグ」による牧草地の更新
- 液状コンポスト調整システムにおいて曝気が臭気成分に及ぼす効果
- 4-9 ロイテリン産生性乳酸菌の稲わら及びトウモロコシサイレージへの接種効果
- 盛岡市におけるイネ科植物の花粉飛散と早春の気温の関係
- フェストロリウム(×Festulolium braunii)品種の1番草生育過程に伴う飼料栄養特性の変化
- (134)野生化したフェスク・ライグラスにおけるNeotyphodiumエンドファイトの感染とエルゴバリンの含有の有無(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- Terra ASTER および Landsat TM データを用いた地表被覆分類および牧草収量予測の比較
- 2-11 リモートセンシングによる岩手山噴火時の草地被害予測
- Field Evaluation of High-Mg Cultivars of Italian Ryegrass and Tall Fescue in Northern Japan
- Mineral Distribution within Root-shoot Interface of High- and Low-magnesium Containing Tall Fescue Cultivars
- LCAを用いた家畜生産システムの環境影響評価 : 2. 肉用牛生産における環境影響評価
- LCAを用いた家畜生産システムの環境影響評価 : 1. 飼料生産における環境影響評価
- トールフェスクで高マグネシウム個体を選抜する場合に用いる新鮮葉組織のX線マイクロ分析
- 異なるカリウム濃度条件における水耕栽培で生育させた寒地型イネ科牧草3草種の高マグネシウム品種のX線マイクロ分布結果
- 我が国におけるエンドファイト研究の重要性(「ネオティフォディウム・エンドファイトとイネ科牧草の共生関係」)
- 北日本各地の野生化したペレニアルライグラスとトールフェスクにおけるネオティフォディウム・エンドファイト感染状況と感染個体由来種子のアルカロイド含量
- 7-12 低リン水耕条件下におけるエンドファイト感染牧草個体の生育特性
- シロクローバを用いたリビングマルチ栽培における飼料用トウモロコシの播種適期
- 79 ヒルガオの栄養繁殖特性 : (8)耕起による根茎の制御
- ヒルガオの栄養繁殖特性 : (8)耕起による根茎の制御
- ペレニアルライグラスとトールフェスク栄養系からのエンドファイトの効率的除去
- 6-2 岩手県におけるエンドファイト感染個体の定着の可能性
- 1-2 不食過繁地による草地現存量の不均一性のモデルによる解析
- 寒地型イネ科草種の生産性と品質の季節的変化とその年次変動 : 3.無機成分含有率の変化
- (139)マイクロサテライトマーカーを用いたPCRによるNeotyphodiumエンドファイトの検出と識別(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- 18-3 シロクローバによるリビングマルチがトウモロコシのカリウム吸収に及ぼす影響(18.草地土壌肥よく度,2008年度愛知大会)
- 1-3 さまざまな飼料生産および家畜生産における二酸化炭素排出量の推定
- 3-2 RAPD法によるペレニアルライグラス品種の遺伝解析
- 3-1 道路法面用ペレニアルライグラス「クサボウシ」の特性評価
- リードカナリーグラス, オーチャードグラス及びトールフェスクの生産性と品質の比較 : 1. 再生長の季節的変化と生長解析
- 寒地型イネ科草種の生産性と品質の季節的変化とその年次変動 : 2. 推定乾物消化率の変化
- 東日本及び南ドイツの高標高地から採取したペレニアルライグラス生態型の特性
- オーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)における細胞構成物質含有率の季節的変化とその品種間差異
- 6-17 オーチャードグラスの個体間交配による Mg 含有率の向上
- 1-28 P-1 ニューラルネットワークを用いたリモートセンシングによる収量予測モデルの開発
- P18-1 リビングマルチがトウモロコシの収量に及ぼす影響(18. 草地土壌肥よく度, 2006年度秋田大会講演要旨)
- 1-23 酪農経営における窒素循環量の定量的推定
- 1-14 ふんの除去が放牧草地現存量の不均一性に与える影響
- オーチャードグラスのマグネシウム含量における遺伝的変異を検出する際の水耕栽培の有効性
- 8-8 主要畜産国における土壌養分蓄積評価手法の検討
- 6-2 オーチャードグラス高Mg選抜系統のミネラル含有率
- 1-33 ニューラルネットワークを用いたネザサ型草地の生産量推定モデル
- 1-32 放牧草地における植物種分布の不均一性とフラクタル次元との関係
- 6-3 空間分布不均一性を表す指数のシミュレーションによる評価
- 6-1 リモートセンシングデータを用いた現存量推定モデルの作成
- ペレニアルライグラス流通品種における種子中のエンドファイト感染率及びアルカロイド含有率
- X線マイクロ分析法を用いて行うオーチャードグラスのマグネシウム含有率に対する選抜に適した器官
- 1-17 植物群落における空間分布不均一性へのシミュレーションアプローチ
- 1-11 岩手県の芝地におけるエンドファイト感染個体の定着状況
- 1-8 葉身の微細構造による寒地型イネ科牧草の同定の可能性
- トウモロコシの不耕起栽培の環境保全機能(安全安心な畜産物生産を目指した土地利用型畜産の方向(1))
- ソルガムの出葉速度の温度反応における品種間差
- イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)とトールフェスク(Festuca arundinacea Schreb.)の高Mg系統の消化性関連形質
- イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)とトールフェスク(Festuca arundinacea Schreb.)の高Mg系統のミネラル特性
- シロクローバのリビングマルチによる飼料用トウモロコシの有機栽培
- 8-25 寒地型主要3草種のヒツジの第一胃内におけるミネラル消失率
- 3-29 オーチャードグラスのMg含有率に対する選抜効果
- オーチャードグラスの異なる器官及び番草のミネラル含有率評価に対するX線マイクロ分析の応用
- オーチャードグラス品種のミネラル含有率の差異がめん羊の血清中ミネラル濃度に及ぼす影響
- P18-2 リビングマルチによる飼料用トウモロコシのリン酸施肥量削減の可能性(ポスター紹介,18.草地土壌肥よく度,2010年度北海道大会)
- トールフェスクの葉身横断面におけるミネラルの分布
- 気象データによる盛岡市のスギ・ヒノキ花粉飛散数の予測
- 4-1 ペレニアルライグラスとトールフェスク流通品種のエンドファイト感染率
- オーチャードグラス (Dactylis glomerata L.) の生育時期と植物体器官によるミネラル消失率の差異
- 東北地域北部における連続不耕起栽培が飼料用トウモロコシの収量に与える影響
- オーチャードグラスのミネラル含有率に対する個体選抜へのX線マイクロ分析方法の検討
- イネ科牧草3草種を水中に浸した場合の葉身横断面からのミネラル遊離割合
- 不耕起栽培の概略と東北地域への導入適性(トウモロコシの不耕起栽培)
- はじめに(トウモロコシの不耕起栽培)
- 堆肥施用による地温上昇の飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)への生育促進効果
- ヘアリーベッチ(Vicia villosa Roth)を用いたリビングマルチによる飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)の雑草防除
- 北東北地域におけるフェストロリウム(×Festulolium Braunii)品種「東北1号」の栄養収量および永続性からみた最適刈取り体系
- 北東北地域におけるフェストロリウム (×Festulolium Braunii) 品種「東北1号」の栄養収量および永続性からみた最適刈取り体系
- ヘアリーベッチ (Vicia villosa Roth) を用いたリビングマルチによる飼料用トウモロコシ (Zea mays L.) の雑草防除
- 飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)の赤かび病抵抗性とかび毒濃度における品種間差
- オーチャードグラスのミネラル含有率に関する育種学的研究
- シンポジウム:持続型農業に適した牧草の育種戦略