イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)とトールフェスク(Festuca arundinacea Schreb.)の高Mg系統の消化性関連形質
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概要
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牧草にとって消化性は家畜生産性と関連する最も重要な形質の一つである。グラステタニー症発生の危険性を低下させるために育成された高Mg系統のイタリアンライグラス(Magnet)とトールフェスク(HiMag)について,消化性を酵素分析法によって評価し,Mg含有率を高める方向への選抜が消化性にどのような影響を及ぼしているかを確認した。刈取り方法は年4回刈りとし,イタリアンライグラスは2003年の1年間,トールフェスクは2003年と2004年の2年間調査した。両草種とも高Mg系統では細胞内容物や高消化性細胞壁物質の割合およびTDNがいずれの刈取り時期でも供試された品種・系統の中では比較的高く,低消化性細胞壁物質の割合が低かった。また,Mg含有率と消化性画分の相関では,Mg含有率は高消化性画分,TDNとの間に正の相関関係を持つことが多く,少なくとも,Mg含有率を高める方向への選抜は消化性の低下に影響していないことが示唆された。
- 2011-01-15
著者
-
雑賀 優
岩手大学農学部
-
内海 祥治
岩手大学農学部草地学研究室
-
雑賀 優
岩手大学大学院連合農学研究科
-
内海 祥治
岩手大学大学院連合農学研究科
-
喬 玉梅
岩手大学大学院連合農学研究科
-
喬 玉梅
岩手大学大学院連合農学研究科:(現)赤峰市飼料質量監督試験場
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