オーチャードグラスのミネラル含有率に対する個体選抜へのX線マイクロ分析方法の検討
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概要
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牧草のミネラル含有率に対する個体選抜に,X線マイクロ分析を応用できるかの可能性を探ると共に,その際の分析方法の比較を,オーチャードグラス37個体の2,3番草を用いて行った。試料の種類では,灰化試料が未灰化試料に比較して分析値が高く,しかも化学成分含有率との相関が高かった。分析値の表示法としてX線強度と重量濃度を比較したところ,化学分析値との相関は重量濃度で高く,X線分析結果で平均値以上と以下の個体の2集団を化学分析値で比較した模擬選抜結果でも,2番草のKとCaで重量濃度がX線強度に勝った。化学分析値との相関及び模擬選抜結果から測定時間を比較すると,150秒に比較して50秒または100秒が適当と判断された。X線分析がオーチャードグラスのミネラル含有率に対する個体選抜に使えるかを各元素についてみると,Mgでは2番草と3番草のいずれでも可能であり,KとCaでは2番草でのみ可能,Pはいずれの番草でも困難と考えられた。
- 日本草地学会の論文
- 1997-04-30
著者
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