飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)の赤かび病抵抗性とかび毒濃度における品種間差
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概要
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飼料用トウモロコシの赤かび病抵抗性とかび毒汚染における品種間差を明らかにするため,東北地域の6カ所(青森,岩手,秋田,宮城,山形,福島)において,自然感染下における赤かび病の発病率とかび毒濃度を調査した。いずれの試験地においても,発病率には有意な品種間差が認められたが,試験地間の順位相関が有意となったのは全15組中7組で,その多くは隣接する試験地間の組み合せであった。この結果より,品種の抵抗性の情報を東北地域全域で共有することは難しいものの,地域内をさらにグループ分けすることにより,グループ内での情報共有が可能になることが明らかとなった。発病率が高い品種はフモニシン濃度が高かったことから,発病率の調査は,フモニシン汚染の危険性を掘握する手法として有効であることが示された。デオキシニバレノール,ニバレノールおよびゼアラレノンの濃度にも品種間差がみられたが,これらは赤かび病の発病率との関連性は低かった。
- 2013-07-15
著者
-
嶝野 英子
東北農業研究センター
-
魚住 順
東北農業研究センター
-
魚住 順
東北農研
-
出口 新
東北農業研究センター
-
尾張 利行
岩手県農業研究センター畜産研究所
-
佐藤 寛子
秋田県農林水産技術センター
-
石山 徹
山形県農業総合研究センター:(現)山形県最上総合支庁
-
芦田 倫子
青森県産業技術センター
-
荒木 利幸
宮城県畜産試験場
-
松澤 保
福島県農業総合センター
-
内野 宙
東北農業研究センター
-
松澤 保
福島県農業総合センター:(現)福島県畜産課
-
尾張 利行
岩手県農業研究センター:(現)岩手県畜産課
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