リラクセーションを促す足浴の条件について唾液中ストレスマーカーからの検討

概要

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【目的】足浴のリラクセーション効果の指標に唾液中cortisol濃度とchromograninA(CgA)を使用し、リラクセーションを目的とした足浴の温度設定と時間の検討を試みた。【方法】6名の健康な女性を対象に、38℃と41℃の温湯で足浴を行い、足浴前、10分後、20分後、30分後の4回、唾液を採取し、唾液中cortisolとCgAレベルは、ELISAによって測定された。【結果】41℃の足浴ではCortisol濃度の低下が見られ、38℃の足浴ではCgA濃度の低下が見られた。足浴時間については、足浴10分の実施時間では、Cortisol濃度は有意な低下ではなかったが、実施時間20分、30分と有意に低下したことや、主観的リラックス感は足浴時間30分まで上昇した。【考察】足浴の一般的な基準は10分程度であるが、10分より長い20〜30分の足浴の実施の方が、リラクセーションが高まる可能性が考えられた。【結論】リラクセーションを目的として足浴を実施する場合は、一般的な基準より長い足浴時間の設定が効果的である可能性が示唆された。