手術患者の心理に関する看護研究の動向-1983〜2009年-
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概要
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主観的な体験である手術患者の心理についての看護研究の現況を明らかにすることを目的に、1983〜2009年の医学中央雑誌の看護の原著および総説論文の文献について検討した。その結果、研究内容は、患者の心理に配慮した看護援助に視点をあてた研究が多かった。また、近年増加している、日帰り手術や歩行での手術室の入室に対する援助などの研究が重ねられていた。条件を設定することで研究対象者数が少ないことや研究手法の偏りなどの特徴が見られ、得られた結果は必ずしも一致していなかった。しかしその中でも、不安は入院時に最も高く、経過にしたがって不安が低下していたことについては、一致した結果を示していた。手術は疾患の進行度や手術の術式など個々の条件が異なっていることから、手術患者の心理の特徴を明らかにするには、さらなる研究の蓄積が必要だと考えられた。
著者
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岡本 佐智子
埼玉県立大学
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岡本佐智子1) 小川俊夫2)
1) 埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 2) 埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科 3) 筑波大学大学院人間総合科学研究科
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岡本 佐智子
埼玉県立大学 保健医療福祉学部看護学科
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1)岡本佐智子 2)江守陽子
1)埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 2)筑波大学大学院人間総合科学研究科
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