多クラス識別問題における2クラス識別器の選択(一般セッション,一般物体認識・画像特徴量)

概要

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Support Vector Machine(SVM)のような2クラスの識別器を利用して多クラスの識別問題を扱う場合,一対一法や一対他法のように複数の2クラス識別器の識別結果を組み合わせて利用することが一般的である.また,誤り訂正出力符号化法では,誤り訂正符号の考え方を利用して,2クラス識別器の出力の一部の誤りを訂正できるように識別器を設計する.しかし,多クラス識別に利用可能な2クラス識別器は,これらの手法で使用されているもの以外にも多数存在する.そこで本研究では,利用可能な全ての2クラス識別器の中から識別性能の高い2クラス識別器の組み合わせを探索する手法について検討した.クラス数が多くなると2クラス識別器の部分集合の最適な組み合わせを探索するには膨大な計算が必要となるため,本研究では,遺伝的アルゴリズムなどの最適探索手法を用いて準最適な組み合わせを探索する.2クラス識別器としてSVMを用いて多クラス識別器を構成する実験の結果,従来法よりも識別性能の高い多クラス識別器を構成できることを確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2009-11-19