自閉性障害児の同一見本合わせ課題における維持課題挿入の効果

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概要

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本研究では同一見本合わせ課題の遂行に困難を示す自閉性障害児2名を対象に、散在手続きを用いた指導を実施し、同一見本合わせの成立が促進されるかについて検討した。その結果、標的課題の間に維持課題を挿入する散在手続きを導入した条件において、同一見本合わせが成立した。また、1名については散在手続きの導入後、標的課題のみを提示する条件においても同一見本合わせが徐々に成立していった。もう1名については維持課題を段階的に撤去することによって、標的課題のみを提示した条件において同一見本合わせが成立した。このことから、(1)散在手続きの導入が同一見本合わせの成立を促進したこと、(2)維持課題で強化された刺激性制御が標的課題に般化した可能性、(3)般化が行動的モメンタムに帰因する可能性、(4)維持課題から標的課題へ刺激性制御が転移した可能性、が示唆された。
2008-03-25

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