OFDMにおけるキャリア間干渉のICAによる解消について(無線,ネットワークプロセッサ,通信のための信号処理,無線LAN/PAN,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
OFDMシステムは,周波数オフセット(CFO:Carrier Frequency Offset)がある場合,サブキャリア間の直交性が崩れキャリア間干渉(ICI:Inter-Carrier Interference)が生じて,通信性能が劣化する.そのため,様々な周波数オフセット推定法が開発されている.本稿では,送信シンボルが統計的に独立であるという仮定のもとで,独立成分分析(ICA:Independent Component Analysis)に基づいて,受信シンボルのみからブラインド的にCFOを推定してICI問題を解消する.まず,ICI問題をICAモデルの枠組みで定式化する.次に,ICAに固有の成分置換やスケール不定性の問題に対して解法原理を明確にして,CFOを推定する.CFO解消後の受信シンボルのコンステレーションは,送信シンボルがフラットフェージング係数の大きさと位相に比例して伸縮・回転する.QAM型変調方式について,このことを利用すれば,位相が±π/4の範囲にある係数は推定できる.以上の結果をもとに未知の送信シンボルを復元する.最後に,16QAMを例に,提案法の有効性をシミュレーションにより検証する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-02-29
著者
-
五反田 博
近畿大学産業理工学部電気通信工学科
-
サイビシット ヴィタヤ
近畿大学大学院産業技術研究科
-
木村 哲也
近畿大学大学院産業技術研究科
-
中河 史成
近畿大学大学院産業技術研究科
-
白土 浩
近畿大学大学院産業技術研究科
-
原谷 直実
近畿大学大学院産業技術研究科
-
五反田 博
近畿大学大学院産業技術研究科
-
五反田 博
近畿大学 産業理工学部 電気通信工学科
-
五反田 博
近畿大
関連論文
- 独立成分分析におけるSN比推定と成分置換是正による分離能力の違い
- ブラインド信号分離の基本的手法とその応用(新たな音信号の処理技術-音響と生体計測における基礎理論から応用まで)
- 無線通信におけるブラインド信号分離の試み(EMC一般)
- QAM-OFDMにおける周波数オフセットと伝送路のブラインド推定(留学生による日本語技術論文)
- OFDMにおけるキャリア間干渉のICAによる解消について(無線,ネットワークプロセッサ,通信のための信号処理,無線LAN/PAN,一般)
- OFDMにおけるキャリア間干渉のICAによる解消について(無線,ネットワークプロセッサ,通信のための信号処理,無線LAN/PAN,一般)
- OFDMにおけるキャリア間干渉のICAによる解消について(無線,ネットワークプロセッサ,通信のための信号処理,無線LAN/PAN,一般)
- 音源の位置情報を利用した実環境下での雑音除去と目的音声の抽出
- FastICAに基づく騒音環境下での話者音声の抽出
- セミブラインドデコンボリューションによる目的音声の抽出法
- 時間-周波数領域におけるブラインド信号分離
- 階層型ニューラルネットワークの初期値設定問題に関する仮説検定および写像の観点からの検討
- ブラインド信号分離の基本的手法とその応用
- 周波数領域畳込みモデルに基づく高残響下での音源分離
- ICAによるOFDM周波数オフセットの推定とシンボル復元(ディジタル信号処理)
- 実環境下での伝達特性を利用した周波数領域ICAの成分置換問題の解決
- 独立成分分析に基づく耐高残響音源分離に関する研究
- 階層型ニューラルネットの冗長中間ユニット判別に関する検討
- 分割スペクトルのエントロピーに基づく成分置換解消法
- ブラインド信号分離による雑音除去法のSN比改善量の近似的評価法
- ニューラルネットワークによる味センサ出力から味物質濃度への変換
- 周波数領域ICAにおける成分置換解消法
- 定常雑音下における音声区間検出とSN比の推定
- 分割スペクトルのパワーと位相に基づく成分置換の解法(信号処理,LSI,及び一般)
- 分割スペクトルのパワーと位相に基づく成分置換の解法(信号処理, LSI, 及び一般)
- 分割スペクトルのパワーと位相に基づく成分置換の解法(信号処理, LSI, 及び一般)
- 独立成分分析によるOFDMのICIと伝送路歪みの補償について
- OFDMにおけるキャリア間干渉の独立成分分析による解消
- 正負の事例の提示頻度の逆伝搬学習に与える影響
- 誤差逆伝搬学習アルゴリズムの初期値設定法
- 音源の位置情報を利用した目的音声の抽出法
- 並列型NNによる3Dビジョンの性能向上法
- ニューラルネットを利用したロボットビジョンの実データによる性能検討
- 相似パターンの多層ネットによる認識および回転角と拡大縮小比の検出
- 幾何学的アプローチによる多層ネットの初期値設定
- 相似パターンの多層ネットによる学習と認識
- 出力ユニットにおける内部誤差を最小にする学習アルゴリズム
- ユニット極性の逆伝搬学習に及ぼす影響
- 冷却条件を考慮に入れた部品配置に関する検討
- 正負事例の提示頻度の逆伝搬学習に与える影響
- 逆伝搬学習におけるシグモイド関数の極性と収束の関係
- 階層型ニューラルネットワークの初期写像と学習の収束について
- 多機能端末制御プログラムの開発
- 雑音構造解明のための新しい雑音情報
- ブロックパルス関数による連続系のむだ時間とパラメータの推定
- パルス伝達関数システムの次数決定にAICを適用した場合の問題点について
- モデル相関残差に基づくプロセスおよび雑音次数の統一的決定法
- 線形離散値システムにおけるプロセスと雑音特性の逐次形次数決定法
- 線形離散Ti系の次数決定のための次数検定統計量と逐次アル線形離散値系の次数決定のための次数検定統計量と逐次アル
- 味センサの複合味応答に対するニューラルネットワークを用いた濃度推定
- 三層BPネットの初期値設定と訓練データの正規化について
- モジュール構造ネットワークによる時系列信号認識
- 多層ネットにおける冗長な中間ユニット削除に関する検討
- 構造学習における初期値設定に関する検討
- 三層ネットの初期値設定に関する考察
- 入力集合の可分離性から見た両極型ネットの収束上の優位性
- 入力集合の可分離性と両極型ネットの収束上の優位性
- 幾何学的アプローチによる多層ネットの初期値設定
- ネット極性による解領域の相違
- 多層ニューラルネットワークに対する解の必要条件の定式化
- 多層ネットの解濃度とハードウェア化におけるスケーリング法に関する考察
- 最小2乗推定量の漸近バイアスについて
- 独立成分分析の基礎と応用 (ウェーブレットの発展と理工学的応用)
- A-4-37 QAM-OFDMにおける伝送路のブラインド推定(A-4.信号処理,一般セッション)
- A-4-17 フレーム毎の音源方向推定について(A-4.信号処理,一般セッション)
- 初期値設定法が構造学習におけるルール生成機能に及ぼす影響
- 幾何学的観点に基づく冗長中間ユニット判別に関する検討
- 幾何学的観点に基づいた冗長ユニット削除アルゴリズムに関する考察
- 構造学習における幾何学的な初期値設定手法の有効性に関する検討
- ニューラルネットによる利用者識別システム構築に関する検討
- ニューラルネット汎用ライブラリの構築について
- DUETに基づくフレーム単位での音源到来方向推定(システムと信号処理及び一般)
- DUETに基づくフレーム単位での音源到来方向推定(システムと信号処理及び一般)