エゾシカの樹皮嗜好性と小径樹幹の内樹皮成分との関係
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概要
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東京大学北海道演習林では,積雪期にエゾシカによる激しい樹皮剥ぎが発生し,おもに小径の樹幹が剥皮される。この演習林では,イタヤカエデ,イチイ,イヌエンジュ,ウダイカンバ,エゾマツ,オヒョウ,シウリザクラ,シラカンパ,バリギリ,ハルニレ,ミズナラ,ヤチダモが森林施業や保全の上で重要である。われわれは,これら12樹種小径樹幹の内樹皮成分を分析し,各成分とエゾシカの樹皮嗜好性との関連を検討した。エゾシカはイヌエンジュに対して低嗜好性を示したが,この樹種はアルカロイドを含む唯一の種であった。他の11樹種に関しては,エゾシカの樹皮嗜好性に対して灰分含有割合が正の,酸性ディタージェントリグニン含有割合が負の関係をそれぞれ示した。
- 2006-10-01
著者
-
小島 康夫
北海道大学大学院農学研究科
-
安井 洋介
北海道大学大学院農学研究科
-
折橋 健
北海道大学大学院農学研究科
-
寺沢 実
北海道大学大学院農学研究科
-
鴨田 重裕
東京大学北海道演習林
-
笠原 久臣
東京大学北海道演習林
-
高橋 康夫
東京大学北海道演習林
-
折橋 健
北海道立林産試験場
-
小島 康夫
北海道大学大学院農学研究院
-
小島 康夫
北海道大
-
寺沢 実
北海道大学
-
安井 洋介
東北大 大学院情報科学研究科
-
寺沢 実
北海道大学農学部
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