ゲーム場面の構成要素と生理指標との関連性 : プロ野球における球場観戦とテレビ観戦の比較(セッション1 ゲーム)

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概要

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野球を球場で観戦する場合とテレビで観戦する場合では大きく異なった要素を持っている.本研究では,球場とテレビという「場」の違いが観戦時の心的状態に与える影響について検討を行った.心的状態の指標として心拍を用い,大域的な「場」の要因として観戦方法(球場とテレビ)と攻撃チーム(応援と相手),試合場面の構成要素として「アウトカウント」や「打率」など8変数との関連性を検討した.また,試合の「おもしろさ」についての評定値との関連性についても検討した.まず,大域的な「場」の効果については,「どちらの攻撃か」に関わらず,球場観戦の方がテレビ観戦より有意に心拍数が高くなることが見出された.また試合場面の構成要素と心拍の関連性については,球場観戦では「点差」と「チーム」において,テレビ観戦では主に「点差」において関連性が見出された.最後に,球場特有の「場の雰囲気」による生理的喚起が,試合内容の「おもしろさ」の評価に影響している可能性について示唆した.
2008-03-07

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