日本赤十字秋田短期大学看護学科卒業生の動向調査(第1報) : 卒業生の就業・進学状況と卒後の資格取得の実態

概要

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本研究では、本学看護学科卒業生の動向把握と卒業生から本学の教育に対する評価を得ることを目的に1期生から7期生までの卒業生を対象に質問紙調査を行い、163名から回答が得られた。本報では、卒業生の就業や進学、資格取得状況について報告する。1.卒業生の92.0%が就業しており、職種は看護師が95.0%を占めていた。就職先は93.4%が病院で、そのうち300床以上の病院への就職者は71.4%であった。また、勤務先は赤十字病院が40.0%であった。2.卒後の進学率は12.3%で、資格取得率は10.4%であった。資格の種類は保健師・助産師が多く、取得時期は卒後2年以内であった。3.卒業生の35.0%が卒業時点で進路を見つけることができたと答え、そのうち具体的な看護領域を挙げた者が60.0%以上であった。進路決定に影響したことは臨地実習が最も多かった。本学卒業生の進学率、資格取得率は低かったことから、看護職に期待される専門性について教授し、学生の進路の選択肢を拡げていく必要がある。
日本赤十字秋田短期大学の論文